子どものいない不動産オーナーである叔父の財産管理が不安なケース
状況
叔父は90代で、子どもも兄弟もいません。
最近体が弱ってきているため、病院や介護施設に入所することも今後予想されます。
今は、甥にあたる私が面倒を見ているのですが、叔父が不動産オーナーであるため、
もし認知症になると収益アパートの管理や修繕、また賃貸契約等ができなくなってしまうことが不安です。
叔父の生き甲斐である不動産オーナー業を、できるだけやらせたいのですが、
対策が必要だと思います。何か良い方法はないでしょうか?
家族信託の設計
このような場合、家族信託がぴったりです。
叔父さんが元気のうちには、叔父さんに不動産オーナー業を続けていただきます。
一方、このまま叔父様が何の対策も行わずに認知症になってしまうと、
叔父様の不動産の管理や修繕、新規契約を行うことが一切できなくなります!
そのため、不動産が塩漬けしてしまう前に、叔父様と家族信託の契約を結び、
甥が叔父様の不動産や預貯金の管理を代わりに行います。
家族信託を行うメリット
家族信託は、あくまで不動産の「管理や修繕などを行ってもらう」為の契約なので、不動産を「あげる」契約ではありません!
そのため、不動産はあくまでも叔父さんのもののままですし(贈与ではありません!)、税金は叔父さんが払い続けることになります。
万が一の認知症になっても、安心して甥が管理を行うことができます!